初めての転職は何から？絶対に失敗しない最初のステップ

「今の会社を辞めたい。でも転職って、何から始めればいいの？」
「転職サイトに登録？それとも履歴書づくり？　そもそも本当に辞めていいのかも分からない…」

初めての転職は、やることも情報も多すぎて「最初の一歩」が一番むずかしいですよね。
ぼく自身も、最初の転職では勢いだけで会社を辞めかけてかなり遠回りしました。

結論から言うと、初めての転職で大事なのは、

いきなり求人を探さない
まず「自分の現在地」と「ゴール」をざっくり言葉にする
そのうえで 情報収集 → 書類 → 応募 → 面接 とステップを踏む

この順番を守るだけで、転職の失敗率はかなり下がります。

この記事では、「初めての転職で何から始めるべきか」を、できるだけシンプルなステップに分解して解説します。
不安で動けない状態から、「とりあえずここまでやればOK」というところまで一緒に整理していきましょう。

ステップ0：勢いで会社を辞める前に確認したいこと
ステップ1：「なぜ転職したいのか」を言語化する
1. よくある転職理由をチェックしてみる
ステップ2：「転職で叶えたいこと」をざっくり決める
1. 条件は「絶対」「できれば」「どうでもいい」の3段階に分ける
ステップ3：転職市場での「自分の立ち位置」を知る
1. ① 転職サイトでざっくり求人を眺める
2. ② 転職エージェントに話を聞いてみる
ステップ4：職務経歴書を作りながら「自分の強み」を整理する
1. まずは箇条書きでOK
ステップ5：応募する前に「現職でできること」がないか見直す
ステップ6：応募先をしぼり、「量より質」でエントリーする
1. 応募先を選ぶときのポイント
ステップ7：面接は「準備ゲーム」と割り切る
1. 最低限押さえたい3つの質問
初めての転職でやりがちなNGパターン
「転職活動って、いつ始めるのがベスト？」という疑問について
まとめ｜「何から始めるか」が分かれば、転職は一気に動きやすくなる
関連記事・参考リンク（内部リンクと外部リンクのまとめ）

ステップ0：勢いで会社を辞める前に確認したいこと

まず一番大事なことから。
「退職届を出すのは、次の職場の目処が立ってから」 です。

気持ちが限界に近いときほど、

とにかく今の職場から逃げたい
辞めてからじっくり考えたい

という気持ちになりますが、これはかなりリスクが高い選択です。
収入がゼロになると、どうしても「次は多少条件が悪くてもいいから決めないと…」となり、本当に行きたい会社を冷静に選べなくなります。

まずは会社を辞める前提で動くのではなく、

転職市場での自分の評価を知る
「今より良い条件」がどれくらい現実的にありそうかを確認する

ところから始めましょう。

ステップ1：「なぜ転職したいのか」を言語化する

最初にやるべきことは、求人検索でも履歴書作成でもなく、「モヤモヤの正体」を言葉にすることです。

よくある転職理由をチェックしてみる

たとえば、こんな理由が多いです。

給料が上がらない・ボーナスが少ない
残業が多すぎてプライベートの時間がない
仕事内容が合わない・成長実感がない
上司や人間関係がつらい
会社の将来性に不安がある

この中で、あなたに一番近いものに印をつけてみてください。
「全部当てはまる…」でも構いません。

ポイントは、「何がイヤなのか」をハッキリさせること。
これがぼやけたままだと、次の職場を選ぶときに、同じ失敗を繰り返しやすくなります。

ステップ2：「転職で叶えたいこと」をざっくり決める

次に、今の会社を出ていった先で、

どんな働き方をしたいのか
どんな条件は絶対に外したくないのか

を考えます。

条件は「絶対」「できれば」「どうでもいい」の3段階に分ける

おすすめは、以下のように分けるやり方です。

絶対条件：ここを妥協するとまた辞めたくなるもの（例：土日休み・年収◯万円以上・残業月20時間以下など）
できれば欲しい条件：あれば嬉しいけど、なくても検討できるもの
どうでもいい条件：今まではこだわっていたけど、実はそこまで重要ではないと気づいたもの

この3つを書き出しておくと、後の求人比較が一気にラクになります。

ステップ3：転職市場での「自分の立ち位置」を知る

ここまで整理できたら、次は外の世界を見に行きます。
具体的には、

今の自分のスキルや経歴で、どんな求人が現実的なのか
年齢や経験を踏まえると、年収レンジはどのあたりか

を知ることが目的です。

① 転職サイトでざっくり求人を眺める

いきなり応募はしなくてOK。
まずは転職サイトで、自分の職種や興味のある業界を検索してみて、

どんなスキルや経験が求められているのか
未経験でも応募できる求人はあるか
年収の相場はどれくらいか

を眺めてみましょう。

② 転職エージェントに話を聞いてみる

初めての転職なら、一度は転職エージェントに相談してみることをおすすめします。
自分の経歴がどれくらい評価されるのか、客観的な意見をもらえるからです。

エージェントとの付き合い方や選び方については、別の記事で詳しくまとめる予定なので、公開したらそちらも内部リンクでつなげていきます（スラッグ：agent および将来作成予定の career-agent-usage）。

ステップ4：職務経歴書を作りながら「自分の強み」を整理する

次にやるべきは、職務経歴書づくりです。
ここが面倒で手が止まる人が多いのですが、視点を変えると「これまでの仕事を整理できる便利なシート」とも言えます。

まずは箇条書きでOK

最初から完璧なフォーマットを目指さなくて大丈夫です。
まずはメモ帳やノートに、

これまで経験してきた業務
担当していた仕事の範囲
数字で言える成果（例：売上◯％アップ、残業時間削減など）

を思いつくまま書き出してみましょう。

あとからテンプレートに当てはめていくので、最初は雑で問題ありません。

ステップ5：応募する前に「現職でできること」がないか見直す

ここまで整理していくと、「あれ、転職しなくても現職で改善できることがあるかも？」と気づく場合もあります。

たとえば、

部署異動を相談できる
働き方（残業・在宅など）を上司に相談できる
資格取得やスキルアップで状況が変わる可能性がある

など。

もちろん、すでに限界を超えている環境でムリに粘る必要はありません。
ただ、「会社を辞めるしか選択肢がない」と思い込んで視野が狭くなっているケースもあるので、一度冷静に見直してみる価値はあります。

スキルアップや資格取得について悩んでいる人は、こちらの記事も参考になるはずです。
初心者でも失敗しない資格スクールの選び方｜後悔しない3つの基準

ステップ6：応募先をしぼり、「量より質」でエントリーする

ここまで来たら、いよいよ応募フェーズです。

よくある失敗は、

とにかく大量に応募してしまう
一社一社の研究が浅く、どこにも刺さらない

というパターン。

初めての転職では特に、「量より質」を意識したほうが結果が出やすいです。

応募先を選ぶときのポイント

ステップ1・2で整理した「絶対条件」に合っているか
会社の事業内容や方向性に共感できるか
求人票の内容が具体的でイメージしやすいか

このあたりを基準に、まずは3〜5社ほどに絞ってエントリーしてみましょう。

ステップ7：面接は「準備ゲーム」と割り切る

初めての転職で一番緊張するのが面接です。
ここでも重要なのは、

完璧な受け答えを目指さない
伝えたい「軸」を明確にしておく

こと。

最低限押さえたい3つの質問

初回の面接でほぼ必ず聞かれるのは、この3つです。

自己紹介（職務経歴の簡単な説明）
転職理由（なぜ辞めたいのか）
志望動機（なぜその会社なのか）

この3つだけは、事前にメモを作っておき、口に出して何回か練習しておくとかなり安心感が違います。

初めての転職でやりがちなNGパターン

NG①：感情だけで「今すぐ辞めます」と宣言してしまう

一番やってはいけないのは、感情的になって即退職を決めてしまうこと。
あとから「転職先が決まってからにすればよかった…」と後悔している人を何人も見てきました。

NG②：何も準備せずに転職サイトだけ眺めて疲れる

ゴールや条件が整理されていないと、求人を見れば見るほど混乱します。
先に「なぜ辞めたいのか」「何を叶えたいのか」をざっくり決めるのが先です。

NG③：一社落ちただけで「自分はどこにも行けない」と思い込む

書類落ち・面接落ちは「ご縁がなかった」というだけの話。
初めての転職でいきなり100％うまくいく人のほうがレアです。

「転職活動って、いつ始めるのがベスト？」という疑問について

よくある質問が、

今すぐ動くべきか
もう少しスキルや経験を積んでからのほうがいいのか

というもの。

これは状況によりますが、「情報収集だけ先に始めておく」のが一番リスクが低いです。

転職サイトへの登録
転職エージェントとの面談
自分の経歴で応募できそうな求人の確認

ここまでなら、まだ退職を決める必要はありません。
むしろ市場価値を知ることで、

今の会社でもう少し頑張るのか
1年後を目安に転職の準備を進めるのか
すぐにでも動いたほうがいいのか

の判断がしやすくなります。

スキルアップや資格取得が必要だと感じたら、前述の
資格スクールの選び方ガイドも参考になるはずです。

まとめ｜「何から始めるか」が分かれば、転職は一気に動きやすくなる

最後に、初めての転職でやるべきことを簡単におさらいします。

勢いで退職届を出さず、「なぜ転職したいのか」を言語化する
転職で叶えたいこと・絶対条件を整理する
転職サイト・エージェントで市場価値を確認する
職務経歴書を作りながら、自分の強みを整理する
現職で改善できることがないか一度見直す
応募先を3〜5社にしぼり、量より質でエントリーする
よく聞かれる質問だけは事前に準備しておく

ここまでできれば、もう「転職活動の土台」はほぼ完成しています。
あとは実際に動きながら、必要に応じて軌道修正していけばOKです。

もし今、「何から始めればいいか分からない」という状態なら、今日できることはひとつで十分。
「転職したい理由を3つ書き出す」でも、「求人サイトを1つだけ覗いてみる」でもかまいません。

その一歩が、数ヶ月後の自分の働き方を変えていきます。